好き嫌い激しい系読書家を自負する私が、クリエーターさんにぜひ読んで欲しい書籍を紹介するコーナーです!
今回ご紹介するのは、大御所のデザイナーさんからも熱く支持される一冊「なるほどデザイン」です。
「なるほどデザイン」概要
「デザインに正解はない」は定説であり真理だと思いますが、この本はある種の「正解」を教えてくれているように感じました!
写真や情報の配置・トリミングの仕方や、文章の構成、フォントが与える印象、色の組み合わせ、グラフの選び方まで情報が盛りだくさんで、
そんなに分厚い本ではないのですが、読み終えるまで思った以上に時間がかかりました。
また、ちょっとしたデザインの工夫を施した場合としていない場合の比較が多く掲載されているので、目で見て納得(そして感動!)しながら読み進められました。
読み終えてから全体を俯瞰してみると、レイアウトについてカバーしている割合が多いかなと個人的には思いました。
誰にとっても(デザイナーじゃなくとも!)何かしらの学びを得られる一冊だと思います。
勉強になったところメモ
このセクションは完全に私の個人的なメモです。笑
自然な配色と人工的な配色
◾️ナチュラルハーモニー
屋外で光の当たるところを観察すると、光が当たった場所が黄色味がかる。
逆に影の部分は青みがかかって見える。
したがって、明度と彩度をこのバランスにすると自然で受け入れられやすい配色になる。
◾️コンプレックスハーモニー
人工的で斬新な配色は、ナチュラルハーモニーの逆で、黄色に近い色は暗く、青紫に近い色は明るくする。
写真のトリミング(撮影)の仕方
◾️写真の中に放射線を作るとダイナミックになり、曲線を生かすと優しく広がる印象になる。
◾️タテヨコ比は 3:2 や 4:3 が一般的なので、これを崩す正方形・縦長・横長にトリミングするとインパクトが強く、統一感も出しやすい。(主張が強くなる点には注意)
グラフの作り方
◾️どのグラフを選ぶか決める時には、まずこの本をチェック。(メモ割愛。笑)
◾️グラフに写真を使ってみる。
・ケーキやコップの水など、そもそもグラフみたいな形をしたモチーフを加工する。
・透過したグラフを写真に重ねてイメージを沸かせる。
・円グラフなどで、各項目が占める割合にある程度の面積があれば、関連する写真を切り抜いてグラフを作ってみる。
まとめ
評判が高く、期待して読んだにも関わらず期待を上回る内容でした!
「デザイン」という名のついた仕事じゃなくとも、仕事において資料作りは避けては通れないタスクですし、プライベートでも、ヴィジュアルで何かを伝えたいシチュエーションってありますよね。
そんな現代社会に優しく手を差し伸べてくれている一冊です^^
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました☆